第108回 午前 問28
科目:疾病の成り立ちと回復の促進
成人の鼠径ヘルニアで正しいのはどれか。
- 1内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアに分けられる。正答
- 2患者の男女比は約1:3である。
- 3やせている人に多い。
- 4保存的治療を行う。
正答 1
解説
鼠径ヘルニアは、腹壁の弱い部分から腹膜や腸などが脱出するもので、脱出する場所によって内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアに分けられる。成人では自然に治ることはなく、治療は手術が基本である。成人の鼠径ヘルニアの原因について、釧路赤十字病院の資料は加齢で鼠径部の筋膜が弱くなることを挙げ、国立病院機構 東徳島医療センターの広報誌(2022年)は腹圧のかかる製造業や立ち仕事の人に多く、便秘・肥満・前立腺肥大なども注意がいるとしていて、どちらもやせている人に多いとは書いていない。このため、2つの資料に裏づけの無い選択肢3よりも、1文目の分け方を述べた選択肢1がいちばん適切で、公式の正答はこれである。ただし、各大陸のヘルニア学会が承認した国際的なガイドライン(HerniaSurge、2018年)は、低いBMIを成人の鼠径ヘルニアの危険因子に挙げ、肥満は発生と逆の相関があるとしている。
選択肢1:正しい。内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアに分けられる
選択肢2:誤り。鼠径ヘルニアは男性に多く(女性にもみられる)、女性のほうが多い比にはならない
選択肢3:誤り。公式の正答ではない。本文に挙げた日本の病院の資料は、やせている人に多いとは書いておらず、肥満を注意がいるものに挙げるものもある。ただし国際的なガイドライン(HerniaSurge、2018年)は低いBMIを危険因子とし、肥満は発生と逆の相関としている
選択肢4:誤り。治療は手術が基本
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出典: 第108回 看護師国家試験。解説は本アプリが作成
問題と正答は厚生労働省「看護師国家試験の問題および正答について」(第108〜115回)をもとに、表示用に整えて掲載しています(公共データ利用規約 第1.0版(PDL1.0))。解説と科目分類は本アプリが作成したもので、厚生労働省が作成したものではありません。