第108回 午後 問78
科目:疾病の成り立ちと回復の促進
抗甲状腺薬の副作用(有害事象)で正しいのはどれか。
- 1頻 脈
- 2肝障害正答
- 3低血糖
- 4不整脈
- 5眼球突出
正答 2
解説
日本甲状腺学会のバセドウ病治療ガイドラインは、抗甲状腺薬の生命にかかわる重大な副作用として、無顆粒球症、重症肝障害、MPO-ANCA関連血管炎症候群を挙げている。内服開始から約3か月間は、これらの副作用に特に注意するとしている。添付文書では、チアマゾール(メルカゾール、出題より前の2011年11月作成の資料)もプロピルチオウラシル(プロパジール錠、出題より後の2021年5月改訂の版)も肝障害(「肝機能障害、黄疸」「劇症肝炎、黄疸」)を重大な副作用に挙げるが、インスリン自己免疫症候群(低血糖等)を重大な副作用に挙げるのはチアマゾールだけである。このため、抗甲状腺薬の副作用としては選択肢では2がいちばん適切で、公式の正答はこれである。ただし、チアマゾールに限れば、出題より前のメルカゾールの資料でも、低血糖(選択肢3)につながるインスリン自己免疫症候群が重大な副作用に挙げられている。
選択肢1:誤り。脈が速くなる(頻脈)はバセドウ病の症状で、抗甲状腺薬は甲状腺ホルモンがつくられるのを抑える薬である
選択肢2:正しい。重症肝障害は抗甲状腺薬の重大な副作用
選択肢3:誤り。公式の正答ではない。インスリン自己免疫症候群(低血糖等)を重大な副作用に挙げるのはチアマゾールだけで、プロピルチオウラシルの添付文書(2021年5月改訂)は挙げていない。ただしチアマゾール(メルカゾール)の資料では、出題より前から重大な副作用に挙げられている
選択肢4:誤り。不整脈は甲状腺ホルモンが多すぎるときに起こりやすい症状で、抗甲状腺薬は甲状腺ホルモンがつくられるのを抑える薬である
選択肢5:誤り。目が大きくなる(眼球突出)はバセドウ病の症状で、抗甲状腺薬は甲状腺ホルモンがつくられるのを抑える薬である
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出典: 第108回 看護師国家試験。解説は本アプリが作成
問題と正答は厚生労働省「看護師国家試験の問題および正答について」(第108〜115回)をもとに、表示用に整えて掲載しています(公共データ利用規約 第1.0版(PDL1.0))。解説と科目分類は本アプリが作成したもので、厚生労働省が作成したものではありません。