第112回 午後 問44

科目:成人看護学

仰臥位で手術を受けた患者が術後に上肢の薬指と小指のしびれを訴えた。 しびれの原因として考えられるのはどれか。

  1. 1頸部の伸展
  2. 2前腕の回内
  3. 3肩関節の内旋正答
  4. 4肘関節の伸展

正答 3

解説

肘の内側で尺骨神経が圧迫されたり引っぱられたりして起こる肘部管症候群では、はじめに小指と環指(薬指)の一部がしびれる(日本整形外科学会)。米国の麻酔学の雑誌の研究(Prielippら、1999年)は、尺骨神経は肘で体の表面に近い溝を通るため直接の圧迫を受けやすいとし、上腕骨の外旋は溝を台から遠ざける向きに回し、反対に前腕の回内は上腕骨の内旋を伴って、溝の中身と支える台との接触を増やしうるとしている。肩関節の内旋は上腕骨を内側にひねる動きで、選択肢の中では、論文が溝と台との接触のしくみとして挙げる上腕骨の向きそのものにあたり、公式の正答はこれである。ただし、同じ研究のボランティアでの測定では、肘での尺骨神経への圧は前腕の回外で最も小さく、中間位でも回内より有意に小さかったとしていて、前腕の回内(選択肢2)でも圧は大きくなる。 選択肢2:誤り。公式の正答ではない。ただし研究では、回内は回外・中間位より肘での尺骨神経への圧が大きく、上腕骨の内旋を伴う 選択肢3:正しい。論文は、上腕骨の外旋で肘の溝が台から遠ざかり、回内に伴う上腕骨の内旋で溝と台との接触が増えうるとする
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出典: 第112回 看護師国家試験。解説は本アプリが作成

問題と正答は厚生労働省「看護師国家試験の問題および正答について」(第108〜115回)をもとに、表示用に整えて掲載しています(公共データ利用規約 第1.0版(PDL1.0))。解説と科目分類は本アプリが作成したもので、厚生労働省が作成したものではありません。